障害が及ぼす心理的影響と自己概念

フィジ男

2019年06月12日 19:50

こんばんは「足と姿勢の研究所」管理人のフィジ男です。
タイトルは難しいですが、障害者または障害をお持ちの方々の心理状態を考えてみましょう。

◆ 障害が及ぼす心理的影響

特徴的な3つの心理状態です。

① 不安:心配に思う、恐怖を感じること。
    孤独感、無力感、焦り、いらだちなど。

② 欲求不満:欲求が満たされない心の状態。
      外的欲求(環境)と内的欲求(こころ・気持ち)が
      原因としてある。
      無気力、悩む、悲しむ、拒否する、
      癇癪(かんしゃく)を起こすなど。

③ 劣等感:他人に対して自分が劣っていると感じる負の感情。
     無気力、引きこもり、自己有用感の低下など。

弱気になるとどうしてもこんな心理状態になりませんか?

◆ 障害受容の過程

次に障害を受けるとどういった過程で障害を受け入れるか?
この場合の障害とは回復が困難な場合ですが・・・

① ショック期:現実を受け入れられない。
      喪失感や怒りを感じる。

② 否認期(回復への期待期):回復への過剰な期待をする。
             現実の障害を否定する。

③ 混乱期(混乱と苦悩期):周囲を非難し、嘆きや悲しみの感情。
           自分自身に価値が見出せなくなり、
           抑うつ状態や自殺企図。

④ 適応への努力期:自分自身の残された可能性に目が向く。
         希望や価値の転換期。

⑤ 適応期:人間関係や社会関係が回復。
     現実生活への適応を具体的に考え、実行する。

必ずしも全員が障害を受容できるのではなく
行ったり来たりを繰り返すことが多いです。

◆ 障害への適応と適応機制

人はどんな環境においても適応しようと努力します。

適応とは、緊張や不安などの不快な感情を和らげ、
心理的な安定を保とうとする働き。

適応機制とは、自我を適応させようとするしくみ。
心身の緊張を和らげ、心の安定を保とうとする働きのこと。

※ 障害の受容の過程で、様々な緊張や不安のなかで、
 心の安定を保とうとする働きが自然と働きます。

◆ 適応機制

専門用語ですが参考しして下さい。

① 逃避機制:原因を回避することで自我の崩壊を防ぐ。

② 防衛機制:欲求不満に陥ったとき、攻撃も逃避もしないで
      積極的に自らの精神をコントロールし、不快な
      気持ちになることを防ぐ。

③ 攻撃機制:欲求不満に陥ったとき、欲求を満足させるために、
      妨害をしているものを攻撃して、不快な緊張を解消
      すること。

◆ 心の動き(適応機制)

これも専門用語です。むずかしい・・・?

① 代償:欲求が満たされないとき、似かよった別のもので満足
    しようとすること。

② 補償:不得意な面をほかの面で補おうとすること。

③ 昇華:実現できないことを社会的・文化的価値の高い活動で
    代償させる機制のこと。

④ 同一化:自分にない名声や権威に自分を近づけ、自らの価値
     を高めようとすること。

⑤ 合理化:一見もっともらしい理由をつけて、自分を正当化しよう
     とすること。

⑥ 逃避:苦しくてつらい現実から逃避し、一時的に心の安定を
    求めること。

⑦ 抑圧:実現困難な欲求を心のなかに抑え込んでしまおうと
    すること。

⑧ 退行:発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとすること。

⑨ 攻撃:他人や物を傷つけ、欲求不満を解消しようとすること。
   (直接的・間接的)

何かの参考になれば幸いです。

(中央法規:障害の理解
 ・・・介護福祉士のテキストより抜粋しています)

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