立位姿勢の制御は?

フィジ男

2008年09月06日 10:40

いよいよ北京パラリンピック開幕ですネ。
「と姿勢の研究所」管理人のフィジ男(ふぃじお)です。

昨夜NHK教育で「北京パラリンピック」
限界に挑むアスリート~進化する障害者スポーツの世界~
が放映されていました。
陸上は装着している義足等のテクノロジーにも注目しましょう。
車いすテニスの国枝慎吾選手は何と世界ランキング1位だそうです。
がんばれニッポン!応援しましょう。

さて、久しぶりに姿勢の話ですが、
立位姿勢の制御には、抗重力筋だけでなく神経機構が重要な役割を果たしています。
我々は、無意識なうちにたえず微細な重心の動揺が起こっています。
姿勢制御は重心の移動を補正する働きがあるんですね。
例えば、何らかの外力が作用して立位姿勢が乱れを生じたときには、
種々の反射・反応によって姿勢を維持しようとします。

姿勢保持には伸長反射、交差伸展反射、緊張性頚反射、緊張性迷路反射、
種々の立ち直り反射など多くの反射・反応の協調的働きは不可欠です。

姿勢反射・反応は筋や関節の固有感覚、前庭器官からの情報、
視覚情報などによって引き起こされます。

ですから、中枢神経障害はじめ、何らかの固有感覚障害を抱えている人は
バランスが悪くなり転びやすくなるんですね。

(医歯薬出版「基礎運動学」より)
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